プロフィール
PROFILE
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西脇 隆俊にしわき たかとし
- 生年月日:昭和30年 7月 16日
- 家族構成:妻と一男一女
- 趣味:マラソン、テニスなどスポーツ全般と映画鑑賞
幼少時代
京都駅近くで、雑穀卸業・土産物店を営んでいた両親の元で生まれ育ちました。子どもの頃は、家のすぐ近くにあった東本願寺の境内が遊び場。当時は東本願寺への参拝者が全国から訪れ、土産物店にも大勢のお客さんが訪れていました。
植木が好きだった父に連れられて東寺の弘法さんへ行くのが楽しみでした。お正月には石清水八幡宮と伏見稲荷大社へ初詣に行ったり、節分には吉田神社にお参りしたり、夏には「五条坂陶器まつり」をのぞいたり。子ども心に楽しみだったのは露店なんですが。4~5歳くらいのときに、東本願寺のお稚児さんをさせてもらったことも良い思い出です。
振り返ってみると、季節ごとに何かしら京都の行事には連れていってもらっていました。そのありがたみが分かるようになったのは、もっと大人になってからです。こうした子どもの頃の経験があるからこそ、京の伝統文化はこれからも受け継いでいかねばと思います。
学生時代
当時、最大の娯楽が野球だったこともあり、中学校への入学と同時に野球部に入部。高校に進学してからは、当然のように甲子園を目指しました。内野手をしていましたが、コントロールがいいと言われ、高校2年からはピッチャーに。昭和47年秋の京都府高校野球大会ではベスト8まで進出しました。足の骨折で長期間、野球ができないつらい時期もありましたが、やめようと思ったことはありませんでした。人格的な体幹や背骨のようなものは、中高の野球部でつくられたと思っています。
当時、京都市の市会議員もしていた父の影響もあったのかもしれませんが、この頃は漠然と公の仕事に携わりたいと思っていました。高校卒業後は東京六大学で野球をやりたいという思いがあり、東京大学へ進学。ですが、肩を壊してしまい、野球は断念。東京へ出てからは、「京都出身です」と言うと興味を持ってくれる人も多く、改めて「京都の魅力」を実感することとなりました。
公務員時代
国家公務員を志しましたが、1年目は失敗。留年して再度挑戦しました。建設省に採用され、道路や河川、住宅整備などに携わっていました。入省8年後からの4年間は、地方行政に携わるため、家族とともに山形県へ。ここでも、まちづくりに関わるさまざまな業務をさせてもらっていたのですが、特に思い出深いのが県のみならず官民一体となって取り組んだ「山形新幹線プロジェクト」です。新幹線開通のため東奔西走。苦楽をともにした山形の仲間とは今もお付き合いがあります。
東京へ戻ってからは、まちづくり、インフラ整備はもちろん、広報や会計、そして災害時の危機管理対応など、幅広い経験をしました。その後、復興庁事務次官として、東日本大震災の現場にも足を運びましたが、千年に一度の未曾有の災害では前例が役に立たない場面も多いと実感。現在、京都府知事として大切にしている「現場主義の徹底」「前例に囚われない」という思いは、このときに強く刻まれました。
父親として
家に帰れば一男一女の「父」。子どもが小さな頃は毎年、家族旅行は欠かさないようにしていました。ただ仕事が忙しく、私だけ遅れて合流、先に帰るということもよくありました。
京都では子どもが3歳までに愛宕山に登ると「生涯火の災難にあわない」と言われており、それぞれ子どもが3歳になるまでに連れて登りました。また私自身が、中学3年生のときに富士登山を経験し、息子にも同じ体験をさせてやりたいと、同じ中学3年生のときに父子で富士登山をしました。現在、子どもたちは2人とも成人し、それぞれ家庭を持っています。孫も2人産まれました。離れて住んでいますが、孫にも京都で長く受け継がれてきた伝統行事を見せてあげたいと思っています。
知事就任後
私の座右の銘「雲外蒼天(うんがいそうてん)」は、どんな試練でも努力して乗り越えれば、こころよい青空が望めるという意味です。知事就任後、地震や豪雨災害、新型コロナウィルスなどに見舞われましたが、希望を捨てず、前向きに京都の課題に向き合いたいと思います。
略歴
- 1974年 3月 私立洛星高等学校卒業
- 1979年 3月 東京大学法学部卒業
- 1979年 4月 建設省入省
- 1987年 4月 山形県企画調整部総合交通課長
- 2001年 1月 国土交通省都市・
地域整備局まちづくり推進課長 - 2002年 7月 国土交通省大臣官房広報課長
- 2006年 7月 国土交通省大臣官房会計課長
- 2008年 7月 国土交通省道路局次長
- 2013年 2月 国土交通省総合政策局長
- 2014年 7月 国土交通省大臣官房長
- 2015年 7月 国土交通省国土交通審議官
- 2016年 6月 復興庁事務次官
- 2018年 4月 京都府知事